介護現場の現実とは

介護現場の現実とは

引越しを機に、以前いた職場から別の介護施設へ転職した時のことです。以前の職場では考えられないことの連続で退職を考えたことがありました。

まず最初に衝撃だったのが、職員が利用者様のことをあだ名で呼んだり呼び捨てにしたり、おじいちゃん・おばあちゃんと呼んでおり、それを誰も注意しないどころか笑っている様子を見た時です。信頼関係のできている高齢者の方に親しみを込めて苗字以外の呼び方をすることはありましたが、今まで働いてきた現場では、利用者様は自分より年上であり尊重すべき存在であると教えられていた為、基本的には苗字に「さん」をつけて呼ぶことが当然でした。

また、介護度の高い利用者様が多く、ADLの介助は確かに大変なことが多い現場だったのですが、体位変換がきちんと行われていなかったり、オムツ交換の回数を減らすために必要のない方にまでとても大きなオムツをあてたり、トイレ誘導をしないなどの介護体制が平然と行われていました。

汚れたオムツを長時間つけていることで陰部や臀部がただれたり、ひどい時は剥離し褥瘡が形成されてしまったりという環境でした。しかし皮膚トラブルが起これば看護師に報告し薬を使って治してもらえば良いという考えのようで、皮膚状態が改善してもまたトラブルを繰り返すことも多々ありました。

私は新人の時に、「褥瘡形成は介護の恥だ」と教えられていたので一生懸命介護をしていたのですが、私1人の力では限界があり、上司にも介護の向上の為の研修などをしてもらいたいと依頼したのですが実現されませんでした。私の介護スキルも人に教えられるまでのものではなく困っていました。

そして、私が仕事を辞めようと思った1番の原因は、認知症の方に対する関わり方の酷さでした。
徘徊をされる女性がいたのですが、転倒されると困るからという理由で声もかけずにいきなり腕をつかみ制止し、椅子に座らせたり、その女性が転倒された時には「もう、何転んでるのよ。私の仕事が増えるじゃん。」と暴言をはいたりしていました。

認知症の影響でコミュニケーションが難しい利用者様には、初めから声かけはせず介助についたり、訴えを無視することは頻繁に見られました。

私は認知症の祖母が近くにいたので、対応に困りつい強い口調になってしまったり、「ちょっと待って」をよく言ってしまう気持ちは分からなくもないのですが、それでも自分の祖母があのような扱いをされているように重なって見え、悲しく虚しくなってしまうことがよくあったので、この現場で働き続けることは難しく辞めたいと思うようになりました。

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